Amazonの歴史・成長・現在のシェア
Amazonはアメリカ・ワシントンン州シアトルに本社を置く会社で、日本をはじめ世界13カ国に展開しています。
歴史は大手物流会社の中では比較的浅く、1994年にアメリカで法人を立ち上げ、1995年に運用を開始します。
アメリカのシアトルではオフィスの20%をAmazonが主流するようになって、企業城下町になりつつあります。
当初はインターネット書店として開業していて、現在も書籍関連でAmazonが圧倒的に強いのは、もともと専門店として開業したルーツが関係しています。
リリースした時の名称はCadabra.com(カタブラ)でアブラカタブラから取った名称でしたが、cadaver(カァダァヴァル)という死体という言葉と聞き間違えられることがあり、流域面積世界1位のアマゾン川から Amazon.com に改名した歴史を持っています。
日本での歴史
日本では、アマゾンジャパン合同会社の運営するAmazon.co.jpとして提供されています。
2000年11月にAmazon.comの日本語向けサイトとしてオープンさせて、当初から1社が独占的に提供する電子商取引では国内最大級のECサイトとして注目を浴びていました。
開設当初は書籍のみの取扱いでしたが、その後は取り扱うカテゴリーを増やしていき、現在では医薬品や食品などネット通販で変えるほぼ全てのものを扱っています。
国内に多数の拠点を持ち、プライム会員になれば最短即日で荷物が届く業界屈指のスピード配達や、同業他社と比べても安い価格設定が評価されて一気に国内シェアを伸ばしていきます。
アマゾンプライムによる運営母体が直接ショップになったり発送業務の代行を行うサービスを行っていて、カテゴリーの違う商品でも対象商品をまとめて2,000円以上購入すると送料が無料になるサービスが特徴です。
最近では音楽や動画配信など幅広いサービスを提供していて、テレビCMではプライムビデオサービスに注力している様子が伺えます。
配送の大半はヤマト運輸を利用していて、大口取引による配送料の値下げをした結果、ドライバーの負担が大きくなったことから、ヤマトは一部の配送を断ったり運賃を値上げする対応をしています。
一時期はプライム会員の当日配送サービスや、大手運送業者による安定した配達ができなくなる懸念もありましたが、2018年5月現在はヤマト運輸と適度な折り合いがついてうまく機能している様子です。
売上高の推移と現在のシェア
Amazonは非上場企業で国内の流通総額は公表していません。
Amazon直販分とマーケットプレイス(サイバーモール)出品者のAmazon手数料分をあわせた金額の売上高は以下のように公表されてます。
2010年:50.25億ドル
2011年:65.76億ドル
2012年:78億ドル
2013年:76.39億ドル
2014年:79.12億ドル
2015年:82.64億ドル
日本貿易振興機構(JETRO)が発表した日本のEC市場における2016年企業別のシェアではAmazonが20.2%でトップを獲得しています。
しかし2位の楽天も20.1%と僅差になっています。
3位のソフトバンクの運営するYAHOO!ショッピングは8.9%で実質はAmazonと楽天が国内2強のECサイトです。